ビシュケクの赤いヒナゲシ

中央アジアに住んだ時にロシア語を習い始めた。タシケントを離れる前にエレーナ先生からもらったロシアのロマンスのＣＤに「二つのギター」という歌が入っている。キルギスで一面の紅いポピー（ヒナゲシ）の花を見てからは忘れられない歌になった。

草原にはヒナゲシと矢車草
どの花も愛らしい
矢車草はおまえの蒼い瞳
ヒナゲシはおまえの唇
ターコイス色のイヤリングが
牧場を駆けて行った
走り去ったその肩が
夕闇に消えて行った
どうしてなんだろう？
何が起きたのだろう？
おいらが愛したのはおまえだけ
17人くらいは泣かせたけれど

(刈谷田川の夢　訳）