2016年2月11日木曜日

欧州復興開発銀行(EBRD)で働くことになった 1993年1月

欧州復興開発銀行(EBRD)との出会いは幸運だったと思う。1991年にEBRDが発足したばかりだった。ちょうどその頃に欧州で仕事をしていた。その新設の国際機関が電力分野の経験者を募集していた。3つの偶然が重なった。冷戦終了後に発足したEBRDは、第二次大戦後に発足した世界銀行やIMFと比べて後発の機関である。EBRDが民間セクターに傾斜し、非常に専門性が強く、機動性が高いのが強みだ。この比較的若い国際金融機関は柔軟性があって風通しが良い。

EBRDでは1993年から2005年の夏まで23年勤務した。最初は電力チームのバンカーになり、ウズベキスタン、マケドニア、キルギス共和国の事務所長として現地でEBRDを代表する仕事に就いてからは地場の銀行や中小企業の支援が仕事の中心だった。通算で12年の途上国での駐在代表の仕事を経て、2011年の12月からはロンドンの本部で中小企業向けの技術協力プログラムの責任者になった。

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