2020年9月3日木曜日

キルギスの草原 ポケットカメラで残した記録

 脱サラして日本を飛び出してから最初の勤務地がウィーンで、その次がロンドンでした。華やかな街で通算8年半ほど暮らしてから12年ほど途上国の暮らしを経験しました。この途上国への移動については「可哀そう。都落ちか」という感じで親戚辺りから受け止められたようですが、本人の気分は逆でした。ロンドンの電力チームの仕事でコーカサスやら中央アジアに行く機会がある度に心が震えるのを感じました。これはそれまでアメリカやヨーロッパの大都市を訪れた時の感激とはまったく違う種類のものでした。その頃は仕事も不慣れで写真を趣味にする余裕はありませんでした。きちんと書き残す時間もないのでとりあえずポケットカメラで印象だけでも残したいと思っていました。そういう1枚です。キルギスの草原。1997年の撮影です。



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