2020年9月3日木曜日

キルギスの草原と羊たち

 わが心のキルギスの草原。1997年の撮影。この2年後の1999年4月に電力チームを離れて、ウズベキスタンのタシケント事務所長になりました。世界遺産とかチムール帝国の歴史という面ではウズベキスタンは素晴らしい国ですが、わたしの中央アジア熱の原点はキルギスの草原と羊たちです。組織の決まりで一か所に駐在する時間には限りがあります。やがて中央アジアを離れてマケドニアの首都スコピエに赴任することになりました。そこでの任期を延長するかどうかという頃でした。ある夕方、ロンドンのベルギー人の大ボスから電話が入りました。「ビシュケクに行く気はないか?」。10年ぶりの憧れの国です。今度は出張ではなく駐在所長として向き合うことが事実上決まった瞬間でした。この時に電話で即答してしまったことを家人からは何度も文句を言われました。



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